Aputure1200シリーズをご利用頂く際の注意点
家庭用コンセントで利用できる高出力のApture 1200シリーズですが、使用する際の注意点がありますので、ご紹介いたします。
Aputure LS1200dとSTORM1200Xを100Vで使用する場合、100%で使用するとアンペア数が15Aを超えてしまうことがわかっております。
※Aputureの日本代理店アガイ商事さんからも情報いただいております。

日本のコンセント規格は15Aまでの耐久性になるため、15Aを超えるアンペア数で使用するとコンセント部分が溶けたり 、最悪発火する危険性もあります。
では実測してみましょう。
Aputure LS1200dを100V、100%で使用したところ、1533w
1533w÷100v=15.33A…およそ15.3アンペアの実測値となりました。

そこでAputure LS1200dの出力を85%まで落とします。
※この85%という数値は、Aputureの日本代理店が100V使用時に提唱している安全な出力となります。

出力を85%まで落とした際の使用ワット数を実測してみました。

実測値は1243wまで下がりました。
1243w÷100v=12.43A…およそ12.4アンペアとなり、15アンペアを下回ることができました。
この数値であれば、コンセント部分にトラブルが起こることはありません。
※15Aを超える数値で長時間使用した場合、コンセント部分が溶けてしまう危険性があります。
以下にその傾向がみられるコンセント画像を添付します。

上の写真の向かって左側(赤いテープが巻いてある方)が熱でやや劣化したコンセント、右側が通常のコンセントです。
こういったトラブルを防ぐために、以下の注意書きをAputureの電源部に付けています。
ご確認ください。

この注意書きに書かれている遮断機(遮断機付きACコード)について、ご説明させていただきます。
こちらの機材は15Aを超えるアンペア数が一定時間ながれると、遮断機(ブレーカースイッチ)が起動して電源をカットする機能を持っています。
※電源をカットした後も、スイッチを再度入れれば簡単に復旧させる事ができます。
弊社で実際に起動するか確認するため、20Aの電流量を遮断機に流してみました。
20Aという大きなアンペア数でも直ぐに遮断機が起動する訳ではなく、冬季でも10分前後経過した後に遮断機は起動しました。
思ったよりも起動に時間が掛かった印象でしたが、コンセント部分が熱で損傷する前に電源を遮断する事ができました。
※以下の2種類の遮断機の内、いずれか1本がセット内に入っています。

100Vで使用する際は、こちらの遮断機をAputureのACコードに繋いでからご使用ください。


※こちらの機材を接続しても、ACコードや灯体コード、AC延長コードに溜まる熱は解消できません。
以下の画像のように全てのケーブル類は、重ならないように伸ばしてお使いください。

※もし遮断機が作動して電源が落ちた場合、以下の画像のスイッチ部分を操作して復旧させてください。
向かって左の遮断機は〇のボタンを押せば復旧できます。
向かって右の遮断機は透明なカバーを開いてスイッチのレバーを「入」にすると復旧します。
この遮断機が85%の出力で起動することは(基本的に)ありません。
しかし電圧が不安定な場所では、85%の出力でも遮断機が起動することはあり得ます。
その場合は出力を更に下げてお使いください。

200Vでご利用できる撮影現場であれば、200Vでのご利用をお奨めいたします。
200Vであれば、100%の出力であっても15Aを超える状況にはなりません。
200Vでご利用される際は、お手数ですが遮断機は外してからお使いください。
※遮断機が200Vの電圧に耐えられないためです。
Aputureのライト自体は100Vと200V両方の電圧に耐えられる機材になっております。
【まとめ】
Aputure LS1200dとSTORM1200Xを
100Vでご利用頂く場合、出力は85%まで下げていただき、以下の遮断機を付けた状態でご利用ください。
200Vでご利用頂く場合は、100%でご利用いただけますが、遮断機は外してからご利用ください。
ご協力を、宜しくお願い致します。
