代官山スタジオで
働くとは

目次
  • 第一章
    入社を希望される皆さんへ
  • 第二章
    夢を叶えよう
  • 第三章
    プロの現場
  • 第四章
    撮影レンタルスタジオ
  • 第五章
    仕事の中身と意味・目的
  • 第六章
    代官山スタジオ
第一章 入社を希望される皆さんへ

代官山スタジオは、プロのフォトグラファーへの登竜門としての側面を持つ会社です。その為、毎年多くの入社と多くの卒業が繰り返されています。何の知識も経験も無い状態で入社して、約2年半~3年程度で一人前の経験・技術を持って、更なるステップを目指して卒業していきます。
ですから常に即戦力となるスタッフの養成を必要とし、スタッフ教育・育成を真剣に取り組んでいます。

中には途中で働く意志を失ってしまい退職していくスタッフや、卒業してもプロのフォトグラファーとして生活していけないスタッフもいます。正直に言ってしまうと代官山スタジオを一人前になって卒業しても、プロのフォトグラファーとして生活できるスタッフは、36年の歴史で平均をとってしまうと1割程度に過ぎません。
(しかし、近年は、様々な取り組みを続けてきた中で、著しくその率は向上していっています)

では何故、プロの大変な撮影現場で何年も働き、結果を出しながらも、プロのフォトグラファーとしてやっていけないのでしょうか?
入社しようとしているみなさんは、どんな不安や、疑問を抱えたままこの業界へ身を投じようとしているのでしょうか?

代官山スタジオは、プロのフォトグラファーを目指すみなさんへ、最大級の「チャンス」と「サポート」を提供できる会社でありたいと努力を続けています。
その努力は、プロのフォトグラファーとして帰ってくる(代官山スタジオを利用する)OB スタッフが、非常に多いという結果になって表れていると思います。

しかし、同時に中途半端な想いややる気では、モチベーションを保つ事が難しく、自らをドロップアウトへ追い込んでしまう厳しい環境であるのも事実です。
以下の内容をよく読んでいただいて、自分の心にしっかりと相談をされてから、入社の決意をしていただく事を切に願います。

PAGE INDEX
第二章 夢を叶えよう
第二章 夢を叶えよう
良い写真とは
「最高の写真を撮りたい」

アマチュアであろうが、プロであろうが関係なく、写真をやっている人なら、誰でもそう願いますよね。
その為に努力を重ねるのは、ごく自然な事だと思います。
いえ、好きな事を好きなだけやるのだから、努力なんてネガティブな表現は合わないですよね。
他人から見たら、とても大変に見える事でも、寝る間を惜しんでいるようでも、やりたい本人からしてみるとやりたい事を、やりたい放題やっている幸せな時間と感じるのではないでしょうか?

しかし、プロを目指したその瞬間に、単に「写真が好きな人」から、「写真を通じて生活をしたい人」へ変化します。
それは、「自分にとって最高の写真を撮る生活をする人」から、「クライアントが満足する写真を撮って生活する人」へ変わっていく事を意味します。

プロのフォトグラファー = 仕事(ビジネス)の世界においては、自分がどんなに「いい写真だ」とか、「もっとこうしたいな」とか思っても、それをクライアントが求めていなかったとしたら、その写真には何の価値もありません。
そもそも、クライアントのところへ営業に行っても、自分と、自分の写真が気に入られない(=価値を認めていただけない)と仕事そのものを依頼してもらえません。

また、写真を撮るということは、単純に楽しいだけでなく、非常に大変で面倒くさい事も多々有ります。
露出や照明が気になって、ファインダー画面に集中出来ない事があります。こんな状態では、狙い通りの写真が撮れるはずはありません。
シャッターチャンスに集中出来るように、他の要素に関して頭を使わなくともコントロールできる自分を作り上げなければ、いつまでたってもこの問題は解決出来ません。
撮影スタジオでのサポート内容は、ここまで見据えたやり方(=フォトグラファーはシャッターを押すだけで、後の部分を全てサポートする)が出来るようになって欲しいと考えています。
それは、自分自身が撮影する時に必ず生かされてくるからです。

写真は表現であり、藝術ですから正解はありません。
だから取り組み方、付き合い方は人によってそれぞれです。
また、一枚の写真に対する評価も千差万別です。「すごい!」と言ってくれる人もいれば、同じその写真を「くだらない」と正面きって言われる事もあります。
100人いれば、100通り以上の想いや方法論があります。
「良い写真」という評価は、自己満足を除いてしまえば、他人がそれぞれ勝手に判定するものですね。プロの世界では、もっとシンプルです。クライアントが OK と言うか、言わないかだけが評価です。

どうすれば、自分の写真を認めてくれる人に出会えるでしょうか?
どんな人に認めてもらいたいですか?
どんな形で認めてもらいたいですか?
いつまでに認めてもらいたいですか?

夢を叶えよう

社会人として生きる = 一生何かでお金を稼ぐ必要があります。
どうせならやりたい事を仕事にして、お金を稼ぎ生活をしたいですよね。
「自分のしてみたい事を仕事にして、そこで収入を得て、生活したい!」
そんな素敵な夢は、今のところ、頭の中で漠然と考えたり、想ったりしている段階でしょうか?
経験の裏打ちの無い想像の中の理想。でも、そんな夢を現実に手に入れたい。

「プロのフォトグラファーとして成功したい」その夢が100%叶う、たった一つの方法があります。
「プロのフォトグラファーになるまで諦めない」ただそれだけです。
だから頑張る…って、何をどう頑張ると夢に近づくのでしょうか?

「夢」という漠然としたものを、「具体的な課題」にしていきましょう!!

「なれたらいいな」、「なってみたいな」ではなくて、「なると決める」、「覚悟する」です。
自分は何をしたいのか?何になりたいのか?いつまでになりたいのか?を具体的にする事が、決めるという事です。

いい写真を撮りたい・・・・
どうやって生活していけばいいのでしょうか?
写真で生活したい・・・・・
どんな写真が撮りたいのでしょうか?
雑誌、広告、営業写真館・・
会社員カメラマン、フリーランス・・
まだまだ、たくさん写真に関わる仕事があります。

*雑誌の撮影をしてみたい

⇒それはファッション誌ですか?音楽雑誌ですか?カルチャー誌ですか?情報誌ですか?
⇒ ファッション誌として、その中で、女性誌ですか?男性誌ですか?
⇒ 女性誌なら、どこの出版社の、何ていう雑誌をやってみたいですか?
その雑誌のどんなところが好きですか?

*ファッションブランドの広告を撮ってみたい

⇒ どんなブランドが好きですか?
そのブランドが、どんな歴史を持っていて、世界感を展開していこうとしているのかを
知っていますか?あなたなら、どんな世界感をプレゼンできますか?

そんなあなたが憧れるプロの世界に対して、あなたは何が足りないですか?

写真を撮る腕前でしょうか?
知識や技術、経験でしょうか?
ライティング技術でしょうか?
現場の経験でしょうか?
営業スキルでしょうか?
人脈でしょうか?

・・・・・・・これらが「具体的な課題」です!

その課題を、「どこで」、「いつまでに」、「どうやって」クリアするのか?を考えて、設定して、行動に移して、1つ1つ乗り越えた先に「夢」の実現が待っています。

みなさんが目指される職種である映像業界は、実に幅の広い世界です。
TVCMや、全国紙のファッション誌や音楽雑誌、カルチャー誌、街中にあふれる企業のポスター、タレントさんやモデルさんの撮影や、新商品の撮影、ブランドのイメージ広告・・・・
華やかなメディア系の仕事もそうですが、地元の営業写真館やブライダルで社員として働いて、一人一人のお客様と接する撮影、スポーツ系や報道系、いろんな撮影業界があります。
働き方もフリーランス(個人事業主)、会社員、契約・・いろんな形態があります。
もちろん、撮影をするだけでなく、レタッチャーや照明技師、美術等々の撮影を支える業種もたくさんあります。フォトギャラリーや、量販店で働きながら趣味として自分のやりたい写真と寄り添って生きていくのも素敵な選択肢の一つだと思います。

やりたい事で生活するというのは、夢のある話です。しかし、他業種で考えると分かりやすいかもしれません。

お笑い芸人になりたい・・・・売れている人って、どのくらいの割合でしょうか?
TVに出られる人、TVには出られないけど営業で儲けている人、アルバイトしないと食べていけない人・・・・

Youtuber、VTuber になりたい・・・・10万以上のフォロワーさんいます?
休みなく毎日毎日、企画を考えて、撮影して、編集をして、UP 出来て、再生回数が毎回6万回以上あります?

ちょっとググればわかりますよね。
好きな事で生活したいって、誰でも思う事なので、競争が激しい事が分かりますよね。

仕事とは

仕事とは、決して1人で成立する事はありません。一番ミニマムな関係で「自分とお客様(B to C)」。絶対に他者と関わる事になります。
他者と関わる以上は、信頼関係が必要です。
誰かに自分の生み出した「結果」に満足していただく必要があります。
その為には、コミュニケーションがとても重要です。

選ばれる立場になろう!

あなたのセールスポイントは何ですか?
自分の得意、不得意、やりたい事をしっかりと理解しましょう。

「何でも出来る」を目指さない!

⇒ スペシャリストを求められています。

「何でも撮れます。やります!」 = 「自分には特別にすぐれた事はありません!」と宣言している事になります。

例えば、サッカーであれば、キーパーもフォワードもボランチもサイドバックも、どのポジションをやっても超一流のプレイヤーっていませんよね!
そう書くと、「商品も、人物も、雑誌も、カタログも、広告もやっているフォトグラファーがいるじゃないですか?」そんな疑問が聞こえてきそうですが、デビューまでのアプローチの話です。
クライアントは、自分の抱えている案件に最適(最高)の結果を出してくれるフォトグラファーを探しています。もしくは、一緒に仕事をしたいと思えるフォトグラファーと仕事をします。とてもシンプルで具体的です。

そんな具体的要求を持っているクライアントにとって、「何でもやるんで、良かったら仕事下さい。」は、全くもって響かない言葉です。酷い言い方をすると、クライアントがそんな漠然としている人に構っている暇はありません。
自分は、「○○が得意です。」「△△の仕事をしたいです。」と伝えて、それを認めてもらい、チャンスをもらい、満足していただける結果を出して、次につながる。その繰り返しですね。
ですから、受動的な人にはなかなかチャンスは来る事はないです。
受動的な隠れた才能を探す時間もないですし、そもそもどこにいるかも分かりません。
そんな人を探さなくても、眼の色を変えてその仕事を獲りたいと、能動的に行動している人がたくさんいますし、その魅力には勝てないです。

まだまだ独り立ち出来ていない、原石でしかない状態で、クライアントに見つけてもらう事は簡単な事ではありません。昔は、アポ取って営業に行って、、って感じでしたが、今なら、インスタグラム等のSNSに上げた作品を、効果的なハッシュタグで見つけてもらうのが有効だったりもします。

多くのフォトグラファーは、クライアントに一点突破で見つけ出してもらい、そのワンチャンスを活かして繋がり、信頼関係を築いていく中で、他の仕事の依頼を受けたり、そこを足がかりにして、自分から他の世界と繋がったりして、写真や仕事の幅を広げていく事になります。

営業のコンペ=プレゼンの為のブック(作品)も、お見せするクライアントや、案件内容によって中身を変える必要があります。
ですから、プロのフォトグラファーにとっての唯一最高のブックというのは原則、存在しません。

対極的ですが、「自分はこれしかやりません。それが気に入ってもらえたら仕事下さい!」と言い切るアプローチもありますね。非常にチャンスは限られますが、自分のやりたい世界感だけでしかしたくない、やらないと覚悟を決めた方は、その方法しかありません。

どっちが良いか?悪いか?ではなくて、自分のやり方 = 生き方ですね。
一人一人が自分に合ったやり方で、この世界で闘っていかないといけません。

個性

写真の世界もですが、藝術分野では、とかく「個性的」って言葉が強調されがちです。
個性 = 他人との違い・差ことさら言葉にしたり、胸を張ったりしなくても、自分と同じ人間がいない以上は、個性がない人は、誰一人いません。
では、他人と比べて目立つ「個性的」とは何でしょうか?

足が速い、絵がうまい、頭の回転が速い、服を選ぶセンスがいい、金髪・ピアス・タトゥーのような見てくれ、物覚えが悪い、粘り強さ、物事に集中できる、すぐに飽きちゃう、子供をあやすのがうまい、気配りが出来る、細かい作業が得意、愛想がいい、力持ち、持久力がある、打ち解けやすい、マニアック、オタク、お酒に強い、繊細だとか、打たれ強いとか、何か国語も話せる、とっつきにくい、物知り・・・・・・
きりがないですね。

みなさんは、面接の時に自分の長所、短所を聞かれると思います。
それは自分の個性的な部分の説明している事に他なりません。
また、自分が気づいていなくて、他人が感じている個性もありますね。

派手な服装にピンク色の髪、イケイケの性格、そんな個性もとても素敵です。
自らがそうありたいのであれば、とことん、徹底的に、追求した方がいいですね。
(代官山スタジオにも、金髪、赤髪、おしゃれパーマ、ビアス、様々います)

ファッション雑誌やアーティスト撮影の現場では、その尖っている事が仕事にとっても活きますが、大企業の数億円もかけたような広告案件の現場では、その企業の営業部長さんとかも来られます。広告代理店のアートディレクターさんも来られます。多くの会社と人が絡んだ、自分達の億単位のプロジェクトをピンク色の髪には任せられないよ(任せたくないよ)。
・・・・なかなか理解していただけない事が多くても仕方ないですよね。
「見た目で判断するな!」なんて幼稚な言葉は通用しません。見た目もプレゼンテーションの1つです。

個性的であるのか、ないのか?が重要なのではなくて、自分の持っている個性を、誰に向かって、どこで発揮するのか?を考える事が大切です。
要は、自分を知り、その自分をどう活かすか?です。
安心してのびのびと自分の得意な事や、やりたい事を伸ばして、それを認めてくれる人を見つけていく。
それがもっとも楽な方法であるし、他人と自分を比べなくても済む方法だと思います。
他人を羨むよりも、、、ですね。

天才でなくても、先天的といわれる才能に恵まれなくても、目立つような個性的でなくても、きちんとひたむきに、一生懸命自分の写真と向き合っていれば、必ず自分しか撮れない味が出てきます。
自分にとって手触り感のある、居心地の良い個性でいた方が、背伸びして無理をしているよりも、いくらかは生きやすいのではないでしょうか?

第三章 プロの現場
プロは失敗が許されない
「最高の写真を撮りたい」

プロフェッショナルとして、仕事を請け負った 以上は、絶対に 何があっても、依頼された映像を納品しないといけないのです。

・「品質」・「納期」・「予算」も予定通りにクリアしないといけません 。
予定された範囲を超えるようでは、次の依頼が来ないかもしれません。

・納品までの全責任を負う事になります 。
自分ではなく、スタイリスト、ヘアメイク、スタジオスタッフ・・・誰かの失敗も全てフォトグラファーが責任を負わないといけません。フォトグラファーが現場全体を管理する事を求められています。

・体調管理も自己責任です。体調不良で撮影現場に行けず、他のフォトグラファーに自分の仕事を依頼された結果、交代したフォトグラファーにそのまま仕事を奪われてしまう事もあります。
撮影当日に40度近い熱を出してしまい、病院で点滴を受けてから現場に来て、冷却ジェルシートをおでこに貼りながら、真っ赤な顔してシャッターを切っている。そんなフォトグラファーを見る事もあります。
今なら、そもそも新型コロナ感染疑いとなって、撮影現場にも行けないですね。

フリーランス(個人事業主)は、自分の代替えがいてはいけないのです。
仕事のプライオリティ(優先順位)
① 安全

撮影現場では、怪我、死亡事故が絶対に発生しない事が求められます。設備や、機材が壊れる事態を発生させてはいけません。
「撮影出来ませんでした、うまくいきませんでした」が絶対に許されません。それは、仕事を失う事を意味します。
たくさん撮影したうちの1カットのデータを消失してしまった為に、2年以上もその出版社から仕事の依頼を失ったフォトグラファーもいます。一体何千万円失った事でしょうか。

② 確実

何よりも大切な安全を確保する為には、確実な作業を行う必要があります。
正しい手順、正確な作業、安全確認の仕方・・・確実な作業が出来るようになるには、必要な知識・技術スキルを身につけなければなりません。
指示を出した人と確認を取り合いながら、作業を行う事が大切です。
「~だろうと勝手に推測して 動かない事」がとても大切です。
相手を慮おもんぱかる、思いやる、空気を読む、日本人の得意な面だと思いますが、
自分の想像が正解である保証がどこにもありません。
自分の勝手な思いやりが思い込みとなって、間違った方向に進めてしまい、結果 、事故等に繋がっていく。そんな事が発生しない為に、指示を出す人へ、自分の想い、考え、行おうとしている行動をしっかりと伝えた上で、了承をもらい、行動する事が、安全且つ正解への最短距離です。

③ スピード

確実な作業二度手間がない最短の作業時間です。
そして、その上で 訓練によって正確かつ確実な作業時間のスピードを上げる事が大切です。現場では、よく「早く!」とか、「急いで!!」とか言われますが、それを鵜呑みにして、実力以上のスピードを求めると、確実性、安全性が疎かになり事故が起きます。

①「安全」、②「確実」、③「スピード」の優先順位は、絶対に守らないといけません。
実力主義

フォトグラファー、スタイリスト、ヘアメイク、デザイナー等の多くのフリーランス(個人事業主はもとより、モデル、タレントのように事務所に所属されている人であっても、撮影現場における失敗は、仕事を失ってしまう危険性をはらんでいます。
だからこそ、信頼できる人と仕事をしたい、出来るだけ信頼できない人は避けたい、と感じ、ごく自然に、誰が信頼に足るのかを評価しながら仕事をしています。

仕事における信頼とは、どんなときに生まれ、どんな時に壊れるのでしょうか?
挨拶、遅刻、時間、失敗、クオリティ、金額、仕事のし易さ ・・・・
撮影現場では、常に評価 し合って います!
撮影レンタルスタジオで接するお客様は、将来の自分に仕事をくれるクライアントであったり、撮影を一緒にするスタッフであったりします)
自分の判断、行動、態度、そしてその結果 が良ければ、気に入っていただけ、次回以降の指名をいただけますし、失望されると逆指名=チャンスを失います。

挨拶が聞こえなかった(伝わ ら なかった)せいで、仕事を外されたスタッフも、
15分遅刻しただけで、仕事を干されてしまったフォトグラファーも、たくさん目にしてきました。

それと同時に、
たくさんのクライアントに気に入られて、争奪戦の指名競争を受けるスタッフも、
週に10本も15本も仕事の依頼が舞い込んで、寝る暇もない忙しさで働いているフォトグラファーもたくさんいます。

毎日が待ったなしのオーディション現場の中にいるような、完全実力主義の世界です。

時間だけは誰にも分け隔てなく平等に与えられます。どう過ごすかは、それこそみなさん次第です。
時間が無い、お金が無いという言い訳は誰も聞いてくれません。やりたいことの為には、誰もが時間もお金も自然につくります。それが出来ないというのは、やりたくない、もしくは、そこまでの情熱がないという事の言い訳に過ぎません。そこから生み出された結果だけが「評価」の対象になります。

第四章 撮影レンタルスタジオ
撮影レンタルスタジオとは

「撮影場所」、「機材」、「撮影サポートスタッフ」を時間単位、1日単位でレンタルする会社です。そこでは、雑誌や広告、カタログ、ツアーパンフ、CDジャケット、WEB広告用動画、TV番組の収録、映画の宣伝取材、ドラマ等の番組宣伝取材、等々・・・普段の生活で目にするあらゆる人物や、商品の写や動画が撮影されています。

何故撮影レンタルスタジオで撮影するのか

クライアントは何故、わざわざ高いお金を払って、撮影レンタルスタジオを利用するのでしょうか?

・違う季節の撮影が行われています

広告やカタログ等は、発表前に撮影を済ませておかないといけないのです。
例えば今年の冬の毛皮のコート等は、夏から秋口には撮影が終了します。
真夏の暑くどぎつい光の溢れる公園で、冬の季節感を出した撮影は出来ないですよね。
ですから、スタジオで冬の光を作り出して撮影を行います。

・天候に左右されるような不確定な状態では撮影しない

例えば、雨天だからといって中止、延期は出来ません。絶対に外でなければいけない撮影でなければ、お金的にも時間的にも許されません。
多くの人のスケジュールを調整して撮影が行われます。雨だから、曇っているからといって再撮(延期)になる事は、ほぼありえない世界です。

・日中に撮影出来るとは限らない

スケジュールの都合上、夜しか撮影出来ない等、忙しいモデルやタレントのスケジュールに合わせて、予定された時間通りにしっかりと撮りきる必要があります。

・人工照明独特の光で撮影したい

照明機材や電気、設備等を考えると、スタジオで撮る事が最適です。

つまり、設定された日 時 に、思い通りの季節や、時間帯の光を作り上げたり、照明効果を効かせたりしたいのであれば、24時間365日、いつでも必ず撮影が出来る、撮影スタジオで行うしかありません。

撮影レンタルスタジオを選ぶ基準

撮影レンタルスタジオは、都内近郊だけでも200社以上あると言われています。スタジオのある場所や、スタジオのサイズ、面数・・・様々な条件に合わせて利用されるお客様が違います。つまり、行われている撮影内容が大きく違います。

将来の自分と照らし合わせて、スタジオ在籍時にどんな撮影を経験したいですか?
同じ2~3年働くのであれば、自分の将来に役立つ仕事を経験した方がいいです。
商品撮影の勉強がしたいのに、人物撮影しかしていないスタジオに入っても残念な結果になってしまいますよね?

代官山スタジオが所属している日本映像スタジオ協会(2023年現在15社)に所属しているスタジオであれば、働きながら十分に一人暮らし出来る環境にあります。

http://www.j-vsa.com/奨学金を返済しながら、働いているスタッフもおりますし、少しずつ節約してお金をためてパソコンやカメラを購入するスタッフもいます。

雇用体系は、スタジオによって 若干の違いがあります。
給料面や、定期採用/不定期採用なのか、社員採用/アルバイト採用なのか、さらに社会保険等の福利厚生の中身等々についても、多少の違いはあります 。

しかし、みなさんは定年まで働く職場に就職する事を目指している訳ではないでしょうから、やはり多少の給料や待遇よりも、それぞれのスタジオで行われている撮影内容(仕事内容で選ばれた方が、将来の自分に役立つと思います。

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第五章 仕事の中身と意味・目的
第五章 仕事の中身と意味・目的
社会人として働くという事

大半の人が、社会に出る第一歩として、代官山スタジオを選択肢の1つとして選ばれた事だと思います。一人の独立した社会人として、会社組織で働くという事は、実に様々な責任や義務が発生します。

代官山スタジオは、将来自分がフォトグラファーになる為に必要な、知識や経験、人脈を手に入れる事が出来て、尚且つ給料ももらえる、とても願ったり叶ったりの職場環境だと思います。
しかし、スタジオで働く撮影助手(アシスタント)というのは、ボランティアでもなく、お手伝いさんでもありません。プロ のフォトグラファー 、プロのモデルと同じように、その仕事をする事でお金を稼ぐプロフェッショナルの仕事です。
自分のおこした結果が、良い意味でも悪い意味でも全て自分自身と代官山スタジオの評価に跳ね返ってきます。一人の遅刻は、そのまま代官山スタジオという会社全体への信用問題につながり、ミスや事故は賠償責任問題へとつながります。

代官山スタジオでは、簡単に人が死んでしまう程の大容量の電気と、危険な機材を数多く取り扱います。そして、多くの制作スタッフと多額の制作費を注ぎ込んだ撮影に携わる非常に責任ある仕事を任されます。
気軽に、考えなしにSNSに上げてしまった「撮影に関わる情報」が出回ってしまって、莫大な賠償を背負う事も起こりえます。

撮影されたデータの背景には、数百万円もの撮影予算、ケースによっては数千万円、数億円のプロジェクトが絡んでいます。「撮影がうまくいかなかった」多くの人の人生を左右しかねない事態です。スタッフ個人の甘えや失敗が一切許されない、とても厳しい職場環境です。
お客様に迷惑をかけることで、経験や勉強をしていただくわけにはいかないのです。

スタッフ一人一人の個性、スキルレベルに合せて仕事をしていただく事になりますので、良い撮影を経験したいのであれば、それだけスタッフ一人一人に、スキルアップが求められます。

自分の生み出した「結果」の分だけ、「評価」と「チャンス」が与えられます。

みなさんが将来の夢を叶える環境 である代官山スタジオは、お客様や多くの関連取引会社、上司、先輩、同僚、後輩、OB ・・・・様々な人によって支えられています。
その人達と仕事をする事で、必要とされ、自らもチャンスを手に入れる事が出来ます。
あなたは、その人達にどんな価値を提供出来ますでしょうか?
自分の写真を見てくれる人の為に、あなたは何を与える事が出来るでしょうか?
相手を理解し、その求められているニーズに応えてこそ、チャンスが舞い込んできます。
自分のやりたい事を、やりたいようにやる!!
個性的という言葉の甘い響きに惑わされない ようにしましょう。個性的≠自分本位です

接客業の一面

撮影の現場では、クライアントを始め、スタイリスト、ヘアメイク、モデル、アシスタント・・・と実に多く人達が集まって、その日の撮影に全力を傾けます。
そこで一番大切なのは、コミュニケーションです。「おはようございます。」から始まって、「お疲れ様でした。」まで、全てがコミュニケーションによって成立します。
代官山スタジオのスタッフもこういったプロフェッショナルのお客様を相手にする仕事である以上、全く同じ緊張感と意識を持って接する事が求められます。
その点では、他のサービス業と何等変わることはありませんが、培った接客に対する意識と技術は、将来の自分へ大きく影響します。
中途で辞めてしまうスタッフの中には、「撮影の勉強に来たのであって、こんなに接客業だと思わなかった。」と言って辞めていく人もいましたが、例え撮影レンタルスタジオでなくても、他のどんな職種の仕事をしたところで、仕事=人と接する=コミュニケーションが大切=接客業なのです。

雑務の大切さ

代官山スタジオでの仕事内容は、撮影のアシスタントだけではありません。代官山スタジオという会社を維持する為のあらゆる事が仕事になります。掃除、洗濯、機材の準備や修理、荷物持ちや車の運転等々、実際の所スタジオワーク以上の雑務があります。
これらは、生活の為の基礎訓練となり、それらの雑務を手際よく・うまくこなせるようになる事で、スケジュールの組み立てや、仕事の効率性や実行能力を高める事につながっていきます。

勤務時間

代官山スタジオの所定勤務時間は9:00~18:00です。
しかしながら、撮影レンタルスタジオ経営の特殊性からして、この時間で帰宅できるのは、実際のところ少ないのが現実です。
代官山スタジオは、お客様が希望された時間帯のご予約によって成り立っている仕事ですので、24時間年中無休で対応できる体制で臨んでいます。(月に定められた休日は保証されています)
このため、早朝出勤や深夜の勤務に就くことも多いと思います。特にロケでは早朝出勤が多く、スタジオでは長時間勤務や夜遅くまでの勤務もあります。(全ての超過勤務手当は支給しています)
もちろん時差出勤等の勤務体制により、なるべく働く時間が長くならないような配慮等、スタッフが働きやすい環境整備も行っていますが、勤務時間の不定期さや拘束時間を考えれば、他の業種に比べて激務であるのも事実です。

しかしながら、このような不定期勤務はプロのフォトグラファーになると当たり前の事であり、そういう意味では、プロのフォトグラファーを目指す人にとっては、よい糧となると思います。(好きな仕事で忙しいという、幸せな状態という言い方も出来ます)

後述のテストカリキュラムと絡めると、入社してから一人前になるまでの一年程度は、プライベートな時間をかなり犠牲にする覚悟を必要とします。特に入社して数ヶ月は、慣れない仕事と教育カリキュラムに取り組むことで、24時近くまで会社にいる事もあるでしょう。
知識も経験もほとんど無い状態から、たった数年で一人前の技術を得ようとするのですから、その為の努力はどうしても必要な事だと思います。

更に、仕事とカリキュラムだけではありません。 どんどん作品撮りもしていかないと、フォトグラファーとしてのスキルが 身に付きません。
もう、在籍している2~3年間は、 本当に どっぷりと濃密な写真漬けの日々を過ごす事になるでしょう。
いえ、そういう日々を過ごしたい!やりきって、必要なものを全て手に入れたい!そう覚悟を決めて入社していただきたいです。
「マイペースでやっていきたい。そこまで は、 、」 と 思ってしまうと、途端に苦しくもなってしまうかもしれません。

また、そのように、全力でスキルアップをしていく期間だからこそ、ONとOFF頑張る時と休む時のメリハリをしっかりととる必要があります。
24時間、365日頑張れる人間はいないので、ちょっとした時間を見つけて息を抜く、頑張るときはとことん頑張る、働く日と休む日のメリハリ、そういった自分に合ったリズムを見つけていく事も大切です。

その為もあって、代官山スタジオでは、スタジオの近くに住むことを奨励しています。
終電がなくなったり、始発よりも早い仕事に間に合わなかったりして、スタジオに泊まらないといけない状態が続けば、なかなか身体も心も休める事は難しいです 。
簡易宿泊設備を準備してありますが、やはり自宅でゆっくりとリフレッシュした方が、体力やモチベーションがしっかりと回復すると思います。

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第六章 代官山スタジオ
第六章 代官山スタジオ
代官山スタジオの特徴
★あらゆる撮影が経験出来ます

代官山スタジオは、他の撮影レンタルスタジオと比べても、スタジオの数も、面数も、バリエーションも多いです。
在籍しているスタッフの数も多いので、ロケーション撮影に出られる機会も多いです。
撮影部門もありますので、製作スタッフの1人として撮影に帯同する事もあります。

TVCM、雑誌、広告、カタログ・・・・スタジオ撮影も、ロケーション撮影も、スチールも、動画も、映像に関する、ありとあらゆる撮影を経験する事が出来ます。
その世界に必要な、知識や経験を学ぶ事が出来ます。

その経験の中で、今は漠然としている自分の将来像を、1つ1つ確かめながら進んでいく事が出来ます。

★徹底的に「フォトグラファーを育てる」環境を提供しています

「プロのフォトグラファーになりたい」そんな想いを宣言された方を採用しています。であれば、その夢を叶えて欲しい、その夢に応えたい!
その為に、何が出来るか?を代官山スタジオは35年以上考えて運営してきました。

スタッフの教育は、1年間に渡る訓練教育カリキュラム)や、作品撮り、データ撮り等様々な環境を用意しています。
毎年40名近いスタッフが、スタジオ設備、お客様が使うものと同じ機材、膨大な消耗品、電気代を使って、訓練や作品撮りを行っています。
これは企業にとっては大変大きな経費(コスト)になります。
出来れば、避けたい、もしくは削減したいと考える企業も多いと思います。

しかし、代官山スタジオでは、スタッフの教育や作品撮りを経費(コスト)として捉えておりません。スタジオスタッフが、自分たちの夢である「プロのフォトグラファーになる」。
つまりそれは、代官山スタジオにとって、とても大切なお客様を自らの手で育てる事に他なりません。
ですから、経費(コスト)ではなく、投資と考えています
投資効率を上げる為には、一人でも多くのフォトグラファーを育てた方が良いのです。

自分の夢の為に一生懸命頑張るスタッフは、お客様にとっても優秀なスタッフとして喜ばれ、スタジオにとっても将来のお客様候補となります。
そんな素敵な、Win=Win=Winのトライアングルを作っていきたいと考えています。

★しっかりと考え抜かれた教育プログラムがあります

日本全国から、いえ海外からもたくさんの方を採用しています。
当然、写真に対する知識や経験に大きなばらつきがあって当たり前です。
ですから、知識・技術が0ベースを基準として、1年間で一人前のスタジオスタッフとして育てる事が出来る教育プログラムを作っています。その内容や、進め方については常にニーズ、状況に合せて、時代の半歩先を見据え常に手直しをしています。

代官山スタジオでは、2つの点から、細かいテストカリキュラムを組んでスタッフの技術向上を求めています。
①ご利用されるお客様の要望に答える事の出来るスタッフ育成の為。
②スタッフ自身がプロのフォトグラファーとなろうとしていく過程の中で、必要な最低限の技術をマスターしてもらい、その技術を持って自らの写真を作り上げ、羽ばたいてもらう為です。

★スタッフ訓練用のデジタル機材を専用に用意しています

訓練用のデジタルカメラ、ノートPCをはじめ、実際にレンタルしているデジタル機器も使って教育しています。

★作品撮りを推奨、いえ激励しています

入社2カ月後からは、スタジオを使っての作品撮りを許可しています。

スタジオで一生懸命頑張って働いて、スタジオスタッフとして必要なスキルを身につけた時、フォトグラファーやクライアントから「君は優秀だねー、本当にいつも頼りになるよ」なんて褒められます。
嬉しいですね。頑張った甲斐があります。
実際に、代官山スタジオのスタッフのほとんどは、3名から5名、またはそれ以上のカメラマンから
指名の争奪戦状態です。
しかし、それだけでいいのでしょうか?
スタジオスタッフとして自分を評価される事が最終の目的で、一生懸命働いているのでしょうか?
将来スタジオアシスタントのプロとして、一生働くのが目的ではない筈です。

スタジオで働いているスタッフは、ほぼ例外なく、フォトグラファーとして認められたい、評価されたいと思いながら、その為に必要なライティング技術や、撮影進行のスキル、安全確保のスキル、人脈づくりに励んでいるのだと思います。

将来フォトグラファーになった際に一番大切なことは、組み上げられたライティングの光の中で、被写体と対峙し、コミュニケートをとり、最高の一瞬を生み出し、それを正確に切り撮るスキルです。
そのスキルは、スタジオワークで得られる スキルの中にはありません。
自分でシャッターを切った回数の中でしか身につける事が出来ません。ですから、代官山スタジオは、 スタジオスタッフに作品撮りをしなさい!と言い続けています。
そして、目標として、優秀なスタジオアシスタントを目指すのではなく、フォトグラファーを目指して意識し、行動する事を求めています。

★ハイエンドデジタルバックも使えます

作品撮りの為に必要な、フィルムカメラ(中判)、さらには、スタッフ個別対応になりますが、400万円以上もするハイエンドのデジタルバックも貸し出せる体制があります。

★スタッフ専用のマックルームも用意し ています

200万円以上もする、高性能業務用フィルムスキャナーも使いたい放題です。

★館内写真展 を行っています

代官山スタジオ館内にて、定期的に写真展を行っています。(HP上にアップもしています)時には、お客様から写真に対してお声がかかったりします。

https://www.daikanyamastudio.jp/staff_gallery/
★フォトコンテスト へ の参加 をしています

日本映像スタジオ協会主催のスタジオスタッフフォトコンテストへ全員参加しています。
毎年多くのスタッフが 優秀な成績を残して います。
また、提出した全作品を展示して、スタジオでOBフォトグラファーや、有名フォトグラファーにご参加していただいて、懇親会を行っています。

教育方針
① 分かる

「知っている事」、「知らない事」、「知っているつもりになっている事」を分ける
知らない事は学べばいいのですが、一番のネックは「知っているつもりになっている事」です。
自分自身が知っていると思い込んでいるので、それを自分の知識や経験に落とし込む機会を失ってしまいます。自分が知っているつもりになっている事柄を、早い段階で「知っているのか」、「知らないのか」に腑分けする必要があります。

② 出来る

スマホをはじめ、加速する情報社会の中で、ウィキペディアやグーグル等の検索によって、手のひらの中で、世界中のありとあらゆること、本当の事も嘘も含め、何でも知る事が出来て、疑似体験をする事が出来るとても素晴らしい時代です。であると同時に、それは、自分の眼で見たわけでも、耳で聴いたわけでも、臭いを嗅いだわけでも、味わったわけでも、触って感じたわけでもありません。映像と文字による仮想の情報を手に入れただけであり、現実に体験したわけではないので、自分のスキルとは直接つながっていかない場合が多いです。本当なのか、嘘なのかを見抜く力も必要になってきます。
自分が知っている事を経験、体験してみる事。そして、求められるレベルのスキルになるまで訓練し、リアルな体験を通じて「出来る」という、その結果を継続できるようになる事が大切です。

③ 教えられる

自分が教える相手は、自分よりも知らない人、自分よりも未熟な人です。
知っているレベルも理解度も 、自分よりも低い相手に理解してもらうには、自分が知っている知識以外に、相手に伝えられるというスキルが必要になります。
人に教えるという経験の中で、噛み砕いて分かりやすく説明する力、様々な言い回しや例えのボキャブラリーや、相手に響く言葉づかい等、基礎的なコミュニケーション能力が身に付きます。
また、人に説明する段階になって、初めて、自分の理解度の浅さや、知っているつもりになっている事柄、もっと調べないと分かっていない事等々がいっぱい出てきます。
それは自分のスキルアップの大切なチャンスとなります。

また、将来自分に仕事を依頼してくれるクライアントは、自分よりも写真を知りません。撮れません。
であればこそ、外注先としてお金を出してフォトグラファーに依頼してくれます。
その理解度の低いクライアントのイメージをきちんと受け止め、自分の行おうとしている撮影で大丈夫なのか?をすり合わせる事が必須です。
お互いの頭の中にあるイメージや映像を言葉で説明する事は、ほとんど不可能なくらい難しい作業です。その時に必要なのは言葉の力になります。クライアントに納得していただけなければ、撮影のスタートが切れません。

★ 現場の先輩が、後輩を直接指導 しています

現場で一緒に仕事をする先輩が、手取り足取り、それぞれの理解度、進捗度に合せて、しっかりと出来るようになるまで、丁寧に指導をしています。
その訓練の合間に、最新のお客様の情報や、様々な話を聞く事も出来ます。

最後に

代官山スタジオは、最先端であると自負しています。一流のお客様を相手にしているスタッフにも、その世界を目指して努力し続けている姿を、お客様に見せて欲しいと求めています。
夢の途中であるスタジオスタッフである間に、「よくやった。満足しているよ。もう大丈夫。」という言葉をかけてあげるわけにはいきません。それは、もっと目指している先があるからです。
夢に向かっている途中経過を必死に頑張っている。それだけで幸せなはずです。
OBになって、プロのフォトグラファーになって、「夢を叶えたよ」って顔を出してくれた時、仕事で代官山スタジオを利用してくれた時、その時こそはじめて心からおめでとうって言いたいと願っています 。

まだ身につけた事も、経験した事もない事に対して、「自分には無理」とか、「これは自分のスタイルには合わない」等と判断する事は、未熟さであったり、寛容度の低さであったりします。
やってみてから判断しても遅くありません。いえ、実際にやってみないと何も手に入りません。
経験が無駄になる事は決してなく、むしろ、経験の裏打ちのない考えなど単なる空論(絵空事)でしかありません。
プロのフォトグラファーになりたいという夢を、現実の形とする為に必要な事柄である「知識」・「技術」・「意識」を身につけ、それを自らの写真に反映し、存分に思い通りの写真を撮り、将来的には、その写真で食べてもらいたいと思っています。

写真が大好きで、将来フォトグラファーになりたい、プロの世界で活躍してみたい、写真に関係する仕事をしてみたい、様々な夢をお持ちだと思います。
ファッション系にいきたい、ミュージシャンを撮りたい、でっかいポスター広告を駅貼りで飾りたい、まだどんなジャンルでやりたいか決まっていない・・・いろんな願いや想いを抱えていると思います。

1人で孤独に、不安や疑問と闘いながら頑張るのではなく、多くの先輩や同期、後輩に囲まれ、励まされ、慰め合い、刺激し合い、そんな同じ夢を持った仲間と働ける環境です。

代官山スタジオは、スタジオスタッフ一人一人が、その夢を実現する為に頑張り続けるかぎり、全力で応援を惜しまない会社です。

  • 第一章
    入社を希望される皆さんへ
  • 第二章
    夢を叶えよう
  • 第三章
    プロの現場
  • 第四章
    撮影レンタルスタジオ
  • 第五章
    仕事の中身と意味・目的
  • 第六章
    代官山スタジオ
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